缶詰の直火かけ自粛のお願い
2022/8/3
アウトドアや一般家庭で『缶詰を直火で温めることは良いか? 』と言う問い合わせが多く有ります。缶詰の直火かけは下記理由から絶対に避けて頂きますようお願い致します。
缶詰の容器である金属缶は、密封容器として、保存・流通を目的として設計されており、調理用バーナーや炭火、コンロなどで直火加熱することは想定致しておりません。
缶詰の内面は、中の食品を保護する目的で金属に塗料やフィルムなどの有機膜で被覆されております。この有機膜は、缶詰の加熱殺菌(一般的に110~120℃で30~90分)中に金属からの脱離や、有害な物質が食品中に溶け出さないように設計されておりますが、直火のような極めて高温で加熱された場合、有機膜からの分解物や溶出物に対する有害性については、容器製造企業として保証することはできません。
また缶詰を未開封の状態で加熱した場合は、缶の内圧が異常に上昇して、缶が破裂して大けがをしたり、缶を開けた際に高温の食品が吹き出してやけどをしたりする危険性があります、缶詰のまま中の食品を温めたい場合は、ふたを開けた状態で、湯煎する方法をとっていただきます様お願い致します。
ふたを開けた缶詰を直火で加熱した場合、時間の経過とともに(内容物や液汁を食した後、空焚き状態のまま加熱されると缶体が短時間で高温となり)缶内外面の有機膜から発火・発煙が生じ、火災・異臭の原因となる可能性があります。
以上、缶詰は直火にかけないように取り扱い注意をお願いいたします。